石垣島の民泊を売却したいけれど、「本当に売れるのか」「いくらで売れるのか」不安ではありませんか?離島特有の売却難易度、仲介 vs 買取の選択、手取り額の違い――本記事では「石垣島 民泊 売却」をテーマに、2025年最新の売却相場・期間・成約率、手取り額シミュレーション、失敗しない売却方法まで徹底解説します。
石垣島の民泊売却市場|2025年の現状と特徴
石垣島の民泊市場規模と売却需要
石垣島の民泊施設数は、2025年12月時点で約300件に達しています。これは沖縄県全体の民泊施設数3,500件の約9%を占め、離島としては大きな市場規模です。
施設の内訳を見ると、住宅宿泊事業法に基づく届出施設が約180件、簡易宿所として許可を得た施設が約120件となっています。観光庁およびStayExitの沖縄データによれば、石垣島の民泊市場は近年急速に拡大してきました。
しかし、人口約5万人に対して300件の民泊施設が存在するということは、住民167人に対して1施設という高密度です。これは明らかな供給過剰傾向を示しています。
売却需要の現状
石垣島不動産業者へのヒアリング調査(2025年12月実施)によれば、年間約30〜50件の民泊売却案件が市場に出ていますが、実際の成約率は40〜50%程度にとどまっています。
つまり、売りに出された物件の約半数は買い手がつかず、売却を断念するか、大幅な値下げを余儀なくされているのが実情です。この成約率の低さは、離島特有の売却難易度を如実に示しています。
石垣島を含む沖縄県全体の民泊市場の詳細については、沖縄 民泊の現状で詳しく解説しています。
石垣島の民泊が売りにくい3つの理由
石垣島の民泊が本島と比べて売却しにくい理由は、主に3つあります。
1. 買い手の限定
石垣島の民泊を購入する層は、非常に限られています。本州からの投資家は、遠隔管理の不安や台風リスクから購入を敬遠する傾向があります。石垣島まで飛行機で行かなければならず、トラブル時の対応が困難だからです。
一方、地元の買い手も限定的です。石垣島の人口は約5万人で、その中で民泊投資に興味があり、かつ資金力のある層は極めて少数です。
この結果、**成約率は40〜50%**と、那覇市の60〜70%と比べて明らかに低くなっています。
2. 管理コストの高さ
前述の通り、石垣島の民泊運営では清掃費が1回あたり5,000〜10,000円と、本島の1.5〜2倍かかります。修繕業者を呼ぶ際も、出張費として2〜5万円が追加されます。
買い手候補者は、これらの高いランニングコストを考慮して収益性を計算します。その結果、「石垣島の物件は収益性が低い」と判断し、購入を見送るか、大幅な値下げを要求してきます。
3. 台風・自然災害リスク
石垣島は年間3〜5回の台風直撃を受けます。台風が接近すると船便や航空便が欠航し、営業停止を余儀なくされます。さらに台風通過後の修繕費用は平均20〜50万円/回かかります。
買い手は、これらの将来リスクを懸念し、価格交渉で大幅な減額を要求してきます。「いつ大きな台風被害を受けるか分からない」というリスクが、売却価格を押し下げる要因となっています。
それでも売却できる物件の3つの特徴
石垣島の民泊売却市場は厳しい状況ですが、以下の3つの条件を満たす物件は成約率70%以上を維持しています。
1. 好立地
石垣市の市街地、離島ターミナル徒歩圏、または海沿いの人気ビーチ(川平湾、米原ビーチ)近接の物件は、高い需要があります。アクセスの良さや観光客の集客力が、買い手の購入意欲を高めます。
2. 黒字運営
年間稼働率60%以上を維持し、営業利益がプラスの物件は、買い手にとって魅力的です。「購入後すぐに収益を上げられる」という安心感が、成約率を大きく引き上げます。
3. 簡易宿所許可
365日営業可能な簡易宿所許可を取得している物件は、住宅宿泊事業(180日制限)と比べて収益性が圧倒的に高いため、売却相場も高く、買い手もつきやすい傾向にあります。
これら3つの条件を全て満たす物件であれば、適正価格で早期に売却できる可能性が高いと言えます。
石垣島の民泊売却相場|物件タイプ別・立地別の価格データ
物件タイプ別の売却相場表(2025年版)
石垣島における民泊物件の売却相場は、物件タイプや規模によって大きく異なります。以下は2025年12月時点の最新相場です。
| 物件タイプ | 広さ | 年間売上目安 | 売却相場(仲介) | 買取相場(市場価格の70〜85%) | 売却期間 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1LDK | 40㎡ | 250〜400万円 | 350〜600万円 | 280〜500万円 | 4〜8ヶ月 |
| 2LDK | 60㎡ | 400〜650万円 | 550〜900万円 | 450〜750万円 | 6〜12ヶ月 |
| 一棟(戸建て) | 100㎡以上 | 650〜1,000万円 | 900万円〜 | 700万円〜 | 8〜15ヶ月 |
これらの相場は、StayExitの買取実績および石垣島の不動産業者へのヒアリング調査(2025年12月実施)に基づいています。
賃貸物件の場合の注意点
所有物件ではなく賃貸物件で民泊を運営している場合、売却相場は上記の60〜70%程度に下がります。これは、物件オーナーの承諾取得の難しさや、残存契約期間の制約が査定に影響するためです。
ただし、賃貸物件でも売却対応可能な買取業者は存在します。物件オーナー承諾の取得サポートを行っている業者に相談することで、スムーズな売却が実現できる場合があります。
立地別の売却価格差
同じ1LDKの物件でも、立地によって売却相場は大きく変動します。
| 立地 | 1LDK売却相場 | 特徴 | 成約率 |
|---|---|---|---|
| 市街地中心部 | 450〜600万円 | アクセス良好、ビジネス需要 | 60% |
| 海沿い・ビーチ近接 | 400〜550万円 | リゾート需要、高単価 | 50% |
| 郊外・山間部 | 250〜400万円 | 車必須、需要限定 | 30% |
市街地中心部
離島ターミナルや商店街の徒歩圏内にある物件は、最も人気があります。観光客にとってアクセスが良く、飲食店やスーパーも近いため、稼働率が安定します。そのため、売却相場も高く、成約率も60%と比較的良好です。
海沿い・ビーチ近接
川平湾や米原ビーチなど、人気観光スポットに近い物件は、高単価設定が可能です。リゾート需要があり、宿泊単価を1泊12,000〜25,000円に設定できます。ただし、台風リスクや管理コストの高さから、成約率は50%程度にとどまります。
郊外・山間部
レンタカーが必須となる郊外や山間部の物件は、需要が限定的です。観光客からの人気が低く、稼働率も低い傾向にあるため、売却相場は低めです。成約率も30%と厳しく、売却には長期間を要するか、大幅な値下げが必要になることが多いです。
売却相場の算出方法と査定ポイント
石垣島の民泊売却相場は、基本的に年間売上×1.2〜1.8倍という算出式で決まります。ただし、以下の5つの査定ポイントによって、この倍率は大きく変動します。
1. 立地(市街地>海沿い>郊外)
前述の通り、立地は最も重要な査定ポイントです。市街地中心部であれば高い倍率、郊外であれば低い倍率が適用されます。
2. 稼働率(過去1年の実績、60%以上が目安)
過去1年間の実際の稼働率が、売却価格を大きく左右します。稼働率60%以上であれば標準的な評価、70%以上であれば高評価となります。逆に50%以下の場合は、大幅な減額対象となります。
3. 許認可(簡易宿所>住宅宿泊事業)
簡易宿所許可を取得している物件は、365日営業可能なため高評価です。住宅宿泊事業の届出のみの場合は、180日制限があるため査定額は低めになります。
4. 物件状態(築年数、カビ・塩害の程度、台風被害履歴)
築年数が浅く、定期的にメンテナンスされている物件は高評価です。一方、カビや塩害による設備劣化が進んでいる場合、または台風による大きな被害履歴がある場合は、減額対象となります。
5. 残債(オーバーローンは減額)
物件にローンが残っており、売却価格よりも残債が多い状態(オーバーローン)の場合、通常の仲介では売却が困難です。買取業者による任意売却を検討する必要があります。
売却相場の算出例
年間売上350万円、稼働率65%、市街地1LDK、簡易宿所許可を取得している物件の場合:
売却相場:350万円×1.5倍=525万円
このように、各種条件を総合的に判断して売却相場が決定されます。
仲介 vs 買取 vs M&A|石垣島ではどの売却方法が最適?
3つの売却方法の比較表
石垣島の民泊を売却する方法は、大きく3つあります。それぞれのメリット・デメリットを比較表で整理しました。
| 項目 | 仲介売却 | 専門業者買取 | M&A(事業譲渡) |
|---|---|---|---|
| 期間 | 4〜8ヶ月 | 最短3営業日 | 3〜6ヶ月 |
| 売却価格 | 高(市場価格100%) | 中(市場価格70〜85%) | 高(市場価格+運営権) |
| 仲介手数料 | 5〜10% | 不要 | 5〜10% |
| 原状回復 | 必要 | 不要 | 要相談 |
| 成約率 | 40〜50% | 100%(確実) | 30〜40%(黒字のみ) |
| 赤字物件 | ×売れにくい | ○対応可 | ×対象外 |
| 現地訪問 | 複数回必要 | 不要(リモート可) | 必要(買い手との面談) |
| 向いている人 | 黒字・好立地・時間に余裕 | 即時現金化・赤字物件 | 黒字・事業継続希望 |
この表から分かるように、石垣島のような離島では、仲介売却の場合に成約率が低く、期間も長期化する傾向があります。一方、専門業者による買取は、成約率100%で確実に売却でき、期間も最短3営業日と圧倒的にスピーディです。
手取り額シミュレーション(具体例3パターン)
実際にどの方法が最も手取り額が多くなるのか、具体的な数字でシミュレーションしてみましょう。
前提条件
- 物件:石垣島市街地、1LDK(40㎡)、築12年
- 年間売上:350万円、稼働率:60%
- 市場価格(仲介相場):500万円
- 残債:なし
パターン①:仲介売却(成功した場合)
仲介で市場価格500万円で売却できた場合の手取り額を計算します。
- 売却価格:500万円
- 仲介手数料:500万円×3%+6万円+消費税=−23.1万円
- 原状回復費用:カビ・塩害対応込み**−70万円**
- 測量・登記費用:−8万円
- 売却までの固定費(6ヶ月分):管理費2万円×6ヶ月=−12万円
手取り額:500−23.1−70−8−12=386.9万円
期間:6ヶ月
成約リスク:買い手がつかない場合、期間延長+固定費増
仲介売却は市場価格で売れるメリットがありますが、原状回復費用や売却までの固定費負担が大きく、実質的な手取り額は減少します。さらに、成約率が50%程度のため、売れない可能性も考慮する必要があります。
パターン②:専門業者買取(StayExit)
- 買取価格:500万円×80%=400万円
- 仲介手数料:0円
- 原状回復費用:0円(現況渡しOK)
- 測量・登記費用:0円(買取業者負担)
- 売却までの固定費:0円(最短3営業日で完了)
手取り額:400万円
期間:最短3営業日
成約リスク:なし(確実に売却)
買取価格は市場価格の80%になりますが、あらゆる費用が不要で、最短3営業日で現金化できます。実質的な手取り額は、仲介売却とほぼ同等かそれ以上となります。
パターン③:M&A(事業譲渡)
黒字運営している物件を事業譲渡する場合です。
- 売却価格:年間売上350万円×1.5倍=525万円
- 仲介手数料:525万円×5%=−26.3万円
- 原状回復費用:−30万円(一部修繕必要)
- 売却までの固定費(4ヶ月分):−8万円
手取り額:525−26.3−30−8=460.7万円
期間:4ヶ月
成約リスク:黒字物件のみ対象、買い手探しに時間がかかる
M&Aは最も高い手取り額を実現できる可能性がありますが、黒字物件のみが対象で、成約率も30〜40%と低めです。
結論:石垣島では買取が最適
| 方法 | 手取り額 | 期間 | 成約リスク | おすすめ度 |
|---|---|---|---|---|
| 仲介売却 | +386.9万円 | 6ヶ月 | 中(50%) | △ |
| 専門業者買取 | +400万円 | 最短3営業日 | なし | ◎ |
| M&A | +460.7万円 | 4ヶ月 | 高(30%) | △(黒字のみ) |
このシミュレーションから明らかなように、石垣島では専門業者による買取が、手取り額・期間・確実性の全ての面でバランスが取れた最適な選択肢となります。
石垣島の民泊買取の詳細については、石垣島 民泊 買取で詳しく解説しています。
売却方法の選び方フローチャート
どの売却方法を選ぶべきか迷っている方は、以下のフローチャートで判断してみてください。
Q1: 物件は黒字運営?
├─ YES → Q2へ
└─ NO → 【買取】推奨(赤字物件は仲介で売れない)
Q2: 売却まで6ヶ月以上待てる?
├─ YES → Q3へ
└─ NO → 【買取】推奨(即時現金化)
Q3: 市場価格100%を狙いたい?
├─ YES → 【仲介】または【M&A】(成約リスクあり)
└─ NO → 【買取】推奨(確実・早い)
このフローチャートに従えば、ご自身の状況に最適な売却方法を見つけることができます。
重要なのは、「仲介で高く売りたい」という希望だけで判断せず、成約リスクや期間、固定費負担も含めて総合的に判断することです。
📞 石垣島の民泊売却|無料査定はこちら
仲介・買取の両方で査定可能。StayExitは石垣島全域対応、最短3営業日で現金化、原状回復不要。
👉 無料査定フォームはこちら
石垣島の民泊売却で失敗しないための5つのポイント
適正価格で売り出す(相場±10%以内)
石垣島の民泊売却で最もよくある失敗が、相場よりも高すぎる価格設定です。
よくある失敗事例
相場500万円の物件を、「少しでも高く売りたい」という思いから650万円(相場+30%)で売り出すケースがあります。
この場合、以下のような悪循環に陥ります:
- 8ヶ月経過しても買い手がつかない
- その間の固定費(管理費2万円×8ヶ月=16万円)が累積
- 価格を500万円に下げるが、「売れ残り物件」というイメージがついて買い手が警戒
- 結局買い手がつかず、買取に切り替えて手取り400万円
もし最初から適正価格で売り出すか、買取を選択していれば、固定費16万円の負担もなく、手取り額は同じ400万円を確保できていました。
正しいアプローチ
適正価格は、相場±10%以内に設定することが鉄則です。500万円が相場であれば、450〜550万円の範囲で売り出すべきです。
この範囲内であれば、買い手の反応も良く、早期成約の可能性が高まります。「少しでも高く」という欲を出すよりも、「確実に・早く」売ることを優先すべきです。
原状回復費用を正確に見積もる
石垣島の民泊は、離島特有の気候条件により、原状回復費用が本島よりも高額になります。
石垣島の原状回復費用:60〜90万円
内訳は以下の通りです:
- カビ除去・防カビ施工:15〜25万円
- 塩害によるエアコン・給湯器交換:20〜35万円
- 壁紙・床材の張替え:15〜20万円
- 清掃・ハウスクリーニング:10〜15万円
見積もりミスの実例
「原状回復は60万円くらいだろう」と想定して売却計画を立てたものの、実際に業者に見積もりを取ったら90万円だったケースがあります。
特にカビの被害が想定以上に深刻で、壁の内部まで浸透しており、大規模な工事が必要になったのです。この30万円の差は、手取り額を大きく減少させます。
回避策
売却を決める前に、必ず複数の業者(最低2〜3社)から原状回復の見積もりを取りましょう。見積もりは無料で行っている業者がほとんどです。
または、「現況渡しOK」の買取業者を選択すれば、原状回復費用が一切不要になります。買取価格は市場価格の80%程度になりますが、原状回復費用60〜90万円を差し引けば、実質的な手取り額は同等かそれ以上になります。
繁忙期前に売却活動を開始
石垣島の民泊売却では、タイミングが査定額に大きく影響します。
石垣島の繁忙期:7〜9月
石垣島の観光繁忙期は7〜9月の夏季です。この期間は稼働率が80〜90%に達し、民泊事業者にとって最も稼げる時期です。
最適な売却開始時期:3〜5月
買取業者や次のオーナーは、繁忙期の収益を見込んで物件を購入します。そのため、繁忙期の3〜4ヶ月前に売却活動を開始すれば、買い手が繁忙期の収益を期待して高値査定をつける可能性が高まります。
具体的には、3〜5月に査定・契約を行い、6月までに引き渡しを完了するのが理想的です。仲介で売却する場合でも、4〜6ヶ月の期間を見込めば、繁忙期前に成約できます。
NG時期:10〜11月
逆に、繁忙期が終わった10〜11月に売却しようとすると、次の繁忙期まで8〜9ヶ月あるため、買い手は慎重になります。閑散期の低稼働率を想定するため、査定額は下がる傾向にあります。
タイミングを逃さない
「もう少し様子を見よう」「もう1シーズン運営してから」と先延ばしにしていると、最適なタイミングを逃してしまいます。撤退を決めたら、早めに行動することが損失を最小化する鍵です。
複数の売却方法を並行検討する
石垣島の民泊売却では、「仲介のみ」に固執すると、売れずに時間だけが過ぎていくリスクがあります。
並行アプローチの推奨
以下のように、複数の売却方法を同時に検討することをお勧めします:
- 仲介業者に査定依頼(3社以上)
- 買取業者に査定依頼(2社以上)
- M&A仲介業者に相談(黒字物件の場合)
これらを並行して進め、それぞれの査定額、条件、期間を比較します。
3ヶ月ルールの設定
仲介で売り出した場合、「3ヶ月経過して買い手がつかなければ、買取に切り替える」というルールを事前に決めておくことが重要です。
仲介にこだわりすぎて6ヶ月、8ヶ月と時間を浪費すると、その間の固定費負担が膨らみ、結果的に手取り額が大きく減少します。
実例:柔軟な切り替えで成功
仲介で3ヶ月売却活動を行ったものの買い手がつかず、買取に切り替えたオーナーがいます。買取では2週間で成約し、手取り額は仲介で想定していた金額とほぼ同等でした。
固定費の負担も最小限に抑えられ、「もっと早く買取を検討すべきだった」と振り返っています。
離島追加費用を計算に含める
石垣島の民泊売却では、離島特有の追加費用が発生します。これを事前に計算に含めておかないと、想定外の出費で手取り額が減少します。
石垣島特有の追加費用
- 測量士の出張費:+3〜5万円
- 司法書士の出張費:+2〜3万円
- 内覧時の買い手の渡航費:売り手負担の場合あり(+5〜8万円)
仲介売却の場合、これらの費用が合計で**+5〜10万円**上乗せされます。
一方、買取の場合は、買取業者がこれらの費用を全て負担するため、売り手側の負担は0円です。
計算に含めることの重要性
売却計画を立てる際は、「売却価格−仲介手数料−原状回復費用」だけでなく、「−離島追加費用」も必ず含めて手取り額を計算しましょう。
この計算を怠ると、実際の手取り額が想定より10万円以上少なくなり、「こんなはずではなかった」という事態に陥ります。
石垣島での民泊失敗事例については、沖縄 民泊で失敗する5つの原因で詳しく解説しています。
石垣島の民泊売却の流れ|仲介と買取の手続き比較
仲介売却の7ステップ(期間4〜8ヶ月)
仲介で石垣島の民泊を売却する場合、以下の7ステップを踏みます。
ステップ1:相場調査・査定依頼(1〜2週間)
まず、複数の仲介業者に査定を依頼します。最低でも3社以上に依頼し、査定額を比較することが重要です。査定額にはバラつきがあるため、複数社の意見を聞くことで適正価格が見えてきます。
また、媒介契約の種類(専任媒介契約、一般媒介契約)を選択します。
ステップ2:媒介契約締結・売り出し(即日)
査定額と条件に納得できる業者と媒介契約を締結します。売却価格を決定し、不動産ポータルサイトや広告への掲載が開始されます。
ステップ3:内覧対応(1〜4ヶ月)
買い手候補者からの内覧希望に対応します。平均的に3〜5組の内覧対応が必要です。
ただし、石垣島の場合、本州からの買い手候補者は石垣島まで来るのが負担なため、内覧希望者自体が少ない傾向にあります。これが売却期間の長期化につながります。
ステップ4:価格交渉・売買契約(1〜2週間)
買い手候補者から購入申込があれば、価格交渉に入ります。離島物件の場合、平均5〜10%の減額要求があるケースが多いです。
条件が合意できれば、売買契約書を締結します。
ステップ5:原状回復・修繕(2〜4週間)
買主の要求に応じて、物件の原状回復や修繕を行います。カビの除去、塩害による設備交換、ハウスクリーニングなどを実施します。
ステップ6:決済・引渡し(1〜2週間)
残代金の決済を行い、鍵や各種書類を買主に引き渡します。
ステップ7:確定申告(翌年2〜3月)
売却した翌年の2〜3月に、譲渡所得税の確定申告と納税を行います。
合計期間:4〜8ヶ月
仲介売却は、このように多くのステップと長い期間を要します。
買取の5ステップ(期間最短3営業日)
一方、買取業者による買取は、以下の5ステップで完了します。
ステップ1:無料査定申込(即日〜1営業日)
電話、メール、またはWebフォームから無料査定を申し込みます。
必要な情報:
- 物件住所(石垣市内の具体的なエリア)
- 物件の広さ(㎡または畳数)
- 築年数
- 年間売上(直近1年間)
- 稼働率(過去1年の平均)
ステップ2:現地調査・査定(1〜2営業日)
買取業者が現地を訪問し、物件状態を確認します。オーナーの立会いは必須ではなく、管理会社や代理人の立会いでも対応可能です。
本州在住などで現地訪問が難しいオーナーの場合、スマートフォンで撮影した物件内部の写真や動画を送付することで、現地調査の代替とすることもできます。
ステップ3:買取価格提示・交渉(即日)
現地調査が完了すれば、即日で買取価格が提示されます。査定額に納得できれば、そのまま契約に進みます。
残置物の扱い(家具・家電を残すか処分するか)や引渡し時期なども交渉できます。
ステップ4:契約締結(1営業日)
売買契約書を締結します。遠隔地オーナーの場合は、契約書を郵送でやり取りすることも可能です。
ステップ5:決済・引渡し(1営業日)
契約締結後、代金が銀行振込で支払われます。同時に、鍵、OTAアカウント、各種書類を買取業者に引き渡します。
原状回復不要、現況渡しOKのため、カビや塩害があってもそのままの状態で引き渡せます。
合計期間:最短3営業日
買取は、仲介と比べて圧倒的にスピーディに完了します。
民泊買取の全般的な情報については、民泊 買取で詳細をご確認いただけます。
必要書類チェックリスト
スムーズな売却手続きのために、以下の書類を事前に準備しておきましょう。
共通で必要な書類
✓ 住宅宿泊事業届出書の控え(または簡易宿所許可証)
✓ 過去1〜2年分の収支報告書
✓ OTA登録情報(Airbnb/Booking.com等)
✓ 物件の図面・写真
✓ 本人確認書類(運転免許証、パスポート等)
仲介売却のみ必要な書類
✓ 固定資産税評価証明書
✓ 測量図(境界確定図)
✓ 建築確認済証、検査済証
賃貸物件の場合に必要な書類
✓ 賃貸借契約書
✓ 物件オーナーの承諾書(売却承諾)
これらの書類を事前に揃えておくことで、手続きがスムーズに進みます。
売却タイミングの判断基準|今すぐ売るべき?継続すべき?
売却を検討すべき3つのサイン
以下の3つのサインが出たら、速やかに売却を検討すべきです。
1. 稼働率50%以下が3ヶ月継続
住宅宿泊事業(180日制限)で稼働率50%以下ということは、180日中90日以下しか稼働していないということです。
年間売上を計算すると:
90日×単価8,000円=720,000円
この売上では、管理費、清掃費、光熱費、OTA手数料などの経費を差し引くと、確実に赤字です。黒字化の見込みはほぼありません。
2. 月間赤字が売上の30%以上
【例】月間売上30万円、支出39万円 → 赤字9万円(赤字率30%)
この状態が続くと、年間累積赤字は108万円に達します。この赤字を埋めるために自己資金を投入し続けることは、極めて非合理的です。
3. 残債が物件価値を上回る(オーバーローン)
【例】残債600万円、市場価格500万円 → オーバーローン100万円
この状態では、通常の仲介では売却が困難です。売却しても借金が100万円残るため、買い手がつきません。
オーバーローンの場合は、買取業者による任意売却を検討する必要があります。経験豊富な買取業者は、金融機関との交渉もサポートしてくれます。
継続すべき3つの条件
逆に、以下の3つの条件を満たしている場合は、継続する価値があります。
1. 稼働率70%以上を維持
180日中126日稼働できている場合、年間売上は:
126日×単価8,000円=1,008,000円
経費を差し引いても黒字化の見込みがあります。さらに単価を10,000円に引き上げられれば、年間売上は126万円となり、安定的な黒字が期待できます。
2. 簡易宿所許可を保有
365日営業可能な簡易宿所許可を保有している場合、収益性は大きく向上します。稼働率60%でも219日稼働でき、住宅宿泊事業の180日制限よりも39日多く営業できます。
また、売却時の相場も住宅宿泊事業の1.3〜1.5倍になるため、将来的に売却する際も有利です。
3. 初期投資を回収済み
初期投資150〜300万円を既に回収している場合、現在赤字であっても「既に元は取った」と判断できます。この場合は、精神的な負担が少なく、もう少し継続してみる選択肢もあります。
ただし、赤字が続く限り損失は拡大していくため、3ヶ月ごとに状況を再評価し、撤退時期を見極めることが重要です。
判断フローチャート
売却すべきか継続すべきか迷っている方は、以下のフローチャートで判断してみてください。
Q1: 稼働率50%以上を維持?
├─ NO → 【即売却】推奨
└─ YES → Q2へ
Q2: 月間黒字を維持?
├─ NO → 【売却検討】(3ヶ月赤字なら即決断)
└─ YES → Q3へ
Q3: 今後の成長見込みは?
├─ NO → 【売却検討】(早めの決断で損失最小化)
└─ YES → 【継続】(ただし3ヶ月ごとに再評価)
このフローチャートに従えば、客観的な判断基準で売却時期を見極めることができます。
「もう少し頑張ればなんとかなる」という根拠のない希望的観測ではなく、数値とデータに基づいて冷静に判断することが重要です。
民泊撤退の詳しい情報については、沖縄 民泊 撤退で詳細な解説をご覧いただけます。
まとめ|石垣島の民泊売却で損しないための3つのアクション
石垣島の民泊売却について、重要なポイントを3つにまとめます。
1. 売却方法は3択から選ぶ
石垣島の民泊を手放す方法は、仲介、買取、M&Aの3つがあります。
- 仲介:時間がかかるが市場価格で売却できる(成約率50%)
- 買取:確実・早い、手取り額も安定(成約率100%)
- M&A:黒字物件のみ対象、最高値の可能性あり(成約率30%)
離島特有の売却難易度を考慮すると、石垣島では買取が最も現実的な選択肢です。確実に売却でき、手取り額も仲介とほぼ同等です。
2. 適正価格・適切なタイミングで売る
売却を成功させるためには、以下の3つを守りましょう:
- 相場±10%以内の適正価格で売り出す(高値設定は長期化の原因)
- 繁忙期の3〜4ヶ月前(3〜5月)に売却活動を開始する
- 複数業者で査定を取る(仲介3社+買取2社)
特に価格設定とタイミングは、売却の成否を大きく左右します。
3. 早期相談が損失を最小化
赤字が継続している、稼働率が50%以下という状況であれば、すぐに売却相談をすべきです。
仲介で3ヶ月経過しても売れなければ、速やかに買取に切り替えましょう。固定費の負担を最小限に抑えることができます。
StayExitは石垣島全域に対応しており、最短3営業日で現金化できます。離島特有の課題を理解し、適正な査定を行います。原状回復不要、現地訪問不要で、本州在住のオーナーも負担なく売却できます。
🚀 今すぐ売却相場を確認
「自分の物件はいくらで売れる?」を無料診断。仲介 vs 買取の手取り額を比較、最適な方法をご提案。
👉 石垣島の民泊売却相談はこちら
免責事項
本記事の情報は2025年12月時点のものです。法改正・市況変動により内容が変更される可能性があります。売却価格は物件状態・市場動向により変動します。実際の売却にあたっては、複数業者に査定依頼の上、条件を比較検討してください。StayExitは記事内容に起因する損害について一切の責任を負いません。
参考文献・出典
- 観光庁「住宅宿泊事業法ポータルサイト」https://www.mlit.go.jp/kankocho/minpaku/
- 沖縄県「宿泊施設実態調査」https://www.pref.okinawa.jp/shigoto/kankotokusan/1011671/1011816/1003416/1026290.html
- 国土交通省「宿泊旅行統計調査」https://www.mlit.go.jp/kankocho/content/001905698.pdf
- 国土交通省「原状回復ガイドライン」https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/content/001611293.pdf
- StayExit「沖縄 民泊の現状」https://stayexit.com/hp/okinawa-genjo/
- StayExit「沖縄 民泊で失敗する5つの原因」https://stayexit.com/hp/okinawa-genjo-2/
- 石垣島不動産業者ヒアリング調査(2025年12月実施)
